看護師の勤務体制の類型

24時間体制で患者のケアを行う病棟看護師の勤務体制には、2交替制と3交替制があります。

2交替制の場合、日勤と夜勤に分かれ、日勤と夜勤が共に12時間勤務というパターンと、日勤が8時間で夜勤が16時間勤務というパターンがあります。
このような2交替制では、1回の夜勤が長時間のため、休憩時間が長く仮眠を認めている所もあり、夜勤手当が充実している職場が多いと言えるでしょう。また、休みを取りやすく、連休を取ってリフレッシュすることも可能です。
子育て中や、まとめて休みを取らないと疲れが取れない看護師は、2交替制を選択することが多いです。
2交替制は3交替制よりシフトが組みやすく、多くの職場で採用されています。ただし、1回の夜勤の拘束時間が長いため、疲労が溜まりやすいという点は否定できません。

3交替制は、日勤に加え、夜勤が準夜勤と深夜勤の2つに分かれています。
準夜勤と深夜勤を併せた夜勤回数は、月に8回から9回程度と2交替制より多くなっています。夜勤の回数は多いものの、1回当たりの勤務時間が短いため、1回の夜勤で受ける肉体的負担は大きくありません。
深夜でも仮眠が可能な休憩時間が認められることはありませんが、集中力を切らすことなく勤務に専念できるでしょう。救急外来を抱えるなど忙しい病棟では、看護師は3交替制の方が働きやすいと言えます。
ただし、2交替制より生活のリズムが乱れやすく、睡眠不足に悩まされがちな看護師は、不規則勤務に左右されないよう、体調管理が重要になるでしょう。

このようにどちらの働き方にもメリット・デメリットは存在するので、2交替制と3交替制の特徴を踏まえたうえで、自分に合った勤務体制を導入している職場を探すことが大事です。